A仏壇について
仏壇はお墓の遥拝所(ようはいじょ)です。毎日、お墓やお寺さまのご本尊にお参りすることができませんので、お家に仏壇をお祀りして供養をします。
仏壇は子供の教育の場所ということでもあります。ですからお仏壇の祀り方も非常に大切になってきます。いくらお墓を吉相にしたからといって、仏壇の祀り方が間違っていれば何にもなりません。お墓と仏壇は車の両輪のごとく正しくお祀りをしなければ、先祖祭祀が完成したとは申せません。以下のことに十分注意をしてお祀りしてください。
@祭壇は座って礼拝するときにちょうど目の高さが少し高いぐらいの高さになるようにします。あまり高くお祀りすると、家庭内で不和が生じます。
A仏壇のお祀りする方角は東から南の方を向くようにお祀りください。また、仏壇の安置する位置は家の中心からみて西北のほうが大吉です。
Bご本尊はできれば立像で、貧弱な姿のものは避けてください。
写実的な木像がよく、顔は福相で、色は古代色のものが吉です。金仏や石の本尊は、主人か相続人に不慮の災難を招くおそれがあります。また仏壇の中に写真を祀ると、頭のふらつきや家庭内の不和のもとになります。
Cご本尊の両脇は掛け軸で両脇仏をお祀りしてください。木像にすると夫婦そろわず、親子関係が悪くなります。
D本尊一体だけの祀りは、孤独な家庭になったり、よい助言者に恵まれなくなります。また、瓔珞(ようらく)を掛けて、金色の木製蓮花を左右に置くと、事業や家庭で困ったとき、協力者ができます。
B位牌について 他家の先祖の位牌を自家の先祖の位牌と同一の祭壇に祀ってはいけません。家庭内に厄介者(出戻り、未婚など)が出ます。また、家庭が衰微し、子孫は金銭に不足を生じます。自分の仕事を放り出し、他人の世話を焼く世帯主となります。例えば、分家の初代が本家の親の位牌を自宅で祀ると結婚の遅れる人が出ます。また白木の位牌でいつも祀っていると病弱者が出ます。
生花は位牌が隠れないように高くしないことです。過去帳もそろえましょう。位牌と過去帳は両方そろってこそ家系の永遠を伝える家系譜となります。
瓔珞
仏壇
続く
遥拝とは遠くから拝むことをいい、直接拝めない場合に遥拝所を設け拝みます。仏壇も遥拝所のひとつです。 瓔珞
古くはインドの貴族の装身具として用いられていたものが、仏教に取り入れられたもので、仏堂・仏壇の荘厳具のひとつです。 過去帳
過去帳とは、故人の戒名、俗名、死亡年月日、享年などを記録する帳簿のことです。故人の月命日を確認し、その日に供養するようにします。