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第2章 先祖供養のいろいろ

A物故者供養
 企業は創業から数えれば実に多くの社員とその家々、そして多くのお客様と取引先、さらには会社周辺地域の方々というように、限りなくたくさんの人の力を得て発展を得られたのではないでしょうか。
 会社(企業)という大樹の幹は、こういった方々の「根」によって支えられ続けているのです。「根」は会社の「歴史」といいかえてもよいでしょう。そして、「根」によって今日の幹が雄々たる大樹を誇ることができるのです。ですから、企業の「根」(歴史)に対する感謝なくして、会社の発展繁栄はありません。会社墓を見れば、その会社の「社運」もわかります。
 なかでも、社員として長く会社の成長に寄与され、故人となられた方を粗末にはできません。これらの方々を永く供養することは、会社にとっては当然の使命であり、供養によって事業の承継と発展繁栄が約束されるのです。
 法人供養塔(碑)を建立し、故人となられた元社員の物故者を供養する正しい祭祀をおこないましょう。

B年忌供養

 年忌(ねんき)とは、祥月命日またはその日に営まれる仏事のことをいいます。
 仏教では、人の死後四十九日間を?中陰?とか?忌中?とか呼んで、遺族は忌みの生活を送らなければならないことになっています。
 四十九日間で一応仏事を終わり、戯れも清まったとして、五十日目から日常生活に戻ります。
 これを忌明け、中陰明けなどといいます。この忌明けの四十九日までの間に、七日目ごとにあるのが忌日です。
 順に述べると、初七日(しょなぬか=死亡した日を含めて七日目)、二七日(ふたなぬか=十四日目)、三七日(みなぬか=二十一日目)、四七日(よなぬか=二十八日目)、五七日(いつなぬか=三十五日目)、六七日(むなぬか=四十二日目)、七七日(なななぬか=四十九日目)となります。四十九日の次は、死後百日目の百ヵ日となります。
 これらの忌日には、かならず法要するのが本来ですが、一般的には初七日五七日七七日がおもに行われています。しかし、現在のように人間の生活が忙しくなり、また、死の戯れに対する観念も薄れてくると、忌中の帰還がだんだん短くなり、葬式当日に忌明けの精進落とし(しょうじんおとし)を行ってしまう例も少なくありません。
 なお、神式では、死後十日目ごとの日を斎日(ときび)といい、十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭、と続き、五十日祭が仏式の四十九日に当たり、これをもって忌明けとしています。百ヵ日のあとは、死後満一年目の一周忌(一年忌、一回忌ともいいます。以下同じ)。満二年目を三回忌(死亡した年も含めて数えます)、以下、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、五十回忌、百回忌、百五十回忌と続きますが、普通は三十三回忌か五十回忌を最終年忌としています。以上見てきたように、五十回忌まで三と七のつく年に年忌があるわけです。これは、これらの年には、ご先祖様からの因縁が子孫に現れやすいというところからきているともいわれています。このため、これらの年には大供養をして、悪因念を払い、ご先祖様のお徳を頂くようにするのです。


続く

高誼者こ う ぎ供養
なんら血縁がなくても、今ある自分の幸せについて、ご先祖とお供に筆舌につくせぬ感謝をしたい方への供養です。阿龍山瑞専寺は正しい高誼者供養を指導します。
精進落とし
もともと四十九日の忌明けに精進料理から通常の食事に戻すことをいう。現在の葬儀では、地方から来た親族や忙しい人のために忌明けまでの仏事を、火葬場から戻った後に行う初七日法要の際に一緒に行うことも多い。