世の中で一番恐ろしいこと嫌なことは、自分も死ななければならないということです。
どのような財も次に持っていく所はないのです。生きている間にいろいろとこの世に良い物を残していきたい方は、長生きできる事を考えるより仕方がありません。 百年後には、全世界の人は99%石に変わります。ということは、百年前の方が毎年石に変わり、石碑となって祀られているのです。悪相の墓の形は、一番恐ろしい死に繋がっているのです。 金ができれば子供が無い、先祖から今まで続いた家で祀る方の無い家もたくさんありますが、大勢子供に恵まれれば生活に恵まれない、財産も宝なれば子供も子宝です。両方そろった家は少ないものです。 墓も全体から見れば吉相の墓は少ないものです。 |
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皆、いつまでも生きていられるように思っているのですが、無情の風は所嫌わず吹きまくります。 コレラの予防注射をすればコレラにならないように、自分の入る所、次々の代の入る余地のある墓の方は、予防注射をしたと同じく、不幸になっていらっしゃる家はありません。 なぜか予防の形が祀り方に現れているからなのです。 先日、大阪府枚方市からお見えになった方がありました。 五年ほど前に私がお墓のことでご相談を受けた方でした。 その時、「現在のお墓のお祀りの形では、あなたの御家では長男の方がご両親と一緒に住めない家庭になります」と申したのです。 すると、「何を言うか、長男は身体も健康で勉強もよくできる。馬鹿なことを言うな」と言われ、墓をそのままにされていたのです。 ところが長男が「ポックリ病」で急死されたのです。 その方は「前に聞いたとおりになりました」と涙ぐまれ、吉相墓石を頼みにおいでになったのです。 「転ばぬ先の杖」です。いろいろ都合もある場合は、石でなくとも一応は木材ばかりでお建てになる方が、悪相墓の石の場合より木枠木標でのお祀りの方が、よろしいのです。 |