京都桂川西方のある墓地の墓を施主の方と一緒に見に行きました。
図のような墓です。
 代々の石碑は普通の墓で仕事もなかなかよくでき整った墓でしたが、建立の順序が間違っておりました。
 子供の木標墓が右上座に祀ってあるのです。
 竹谷先生の本に基づいて説明していきました。
 まず、木標は風雨にさらされて半分ほど腐り、法名の文字も見えません。これを家にたとえて言えば、名札表札のないのと同じで、こういう祀り方は、子供に秘密ごとができて世間に隠さねばならない恥ずかしいことが起こります。
 また代々の先祖を祀るべきところに子供を祀り、先祖を下座に祀ってあるのでこれは子供が親の意に逆らい、反抗し、親もまた素直に子供の言うことを聞いてやれない家庭になります。

 そして代々墓に迎室○春信女と刻んであるが、この室という字は妻または女という意味です。あなたのお子さんは一人前になれば次々と女道楽をします。なぜなら女を迎えたい、迎えたいと拝んでいる形になるからです。法名の文字に使用して良い字、悪い字を竹谷先生が発表しておられるのも、こうしたことがあるからでしょう。
 また墓地の左手前角が欠けており、子供の木標墓が逆座に立っていることは変死頓死がでることを表しています。代々の石碑全体がよくできていますから、金銭財産には不自由しない家庭ですけれど、
墓の相からいうと、
1子供の女道楽
2世間をはばかる恥ずかしい秘密
3変死の出るお墓です。
と言いますと、とても驚かれて
「実は長男が近所の娘さんと熱烈な恋愛をして結婚したいというのですが、事情があって許してやらなかったらとうとう心中してしまいました」
と涙ながらのお話でした。
 墓の相と家運との不思議なつながり、これを科学的に説明することはできません。しかし事実なのです。



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